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吸血鬼について

吸血鬼について、それぞれにまとめていますのでカテゴリーからご覧ください。

吸血鬼について

吸血鬼

吸血鬼とは

吸血鬼とはヴァンパイアのことです。ドラキュラというのは小説の主人公の名前なので一般的ではありますが正確ではありません。吸血鬼は死者の蘇りの存在で、その強靱な体を保つために人の生き血を吸い、コウモリを使い魔として使役します。獲物である人間を惹きつけるるため、男女とも美しい容姿を持ち、血を吸われることに性的快楽を与えることも特徴的です。太陽光、聖水を浴びると灰になってしまい、にんにく、十字架、銀製品を嫌います。ネズミやコウモリに変身し、吸血鬼によって血を吸われた人間は吸血鬼として復活します。倒すには首をはね、心臓に杭を打ち込み、太陽光を浴びせるしかありません。

 

吸血鬼の歴史

太古の昔から人間の体の構造はそう変わるものではなく、血への畏怖、神秘性というものはそうとうなものでした。それらを利用する「王族・貴族階級」の人間たちは血の信仰を神と結びつけることで「血の賞罰」を行い権力を保ちました。バビロニアやアステカ、中国の夏や商の時代にもそれは見られます。

その事実はやがて伝説の中でラミアやエンプーサ、サキュバス、リリスに姿を変えて語られ、キリスト教にも色濃く影響を与えます。キリストが自らの血によって人間を救済するという超自然的な力が、後に曲げて解釈されると、そこから吸血鬼信仰が生まれてゆきます。最終手段として処女の汚れない血を飲むことで怪我や病気が回復するといったことを医者がや呪術者が行うといったありさまでした。

ここに14世紀のヨーロッパで起こったペストの大流行が伝説を真実に変えてしまいます。ネズミによって流行した疫病ですが、これをバンパイアによって起こされたものだとの噂が広がるのです。火葬の無かった当時は死者をそのまま埋葬しましたが、ペストの昏睡状態で埋葬された患者が眠りからさめて墓の中でもがいた跡があったり、這い出て彷徨う家人を見たとの噂が相次いだためです。

それをドラキュラ公と呼ばれた「ブラド・ツェペッシュ」や、女吸血鬼と言われた「エリザベート・バートリー」などの現実的な吸血鬼、さらに魔女狩りや悪魔崇拝が助長させていきました。

しかし、イギリスから起こった産業革命や理論主義思想などがヨーロッパの隅々までを網羅して発達すると吸血鬼伝説は世の中から急速に消えていきました。

ここで登場したのがバンパイアを題材にした怪奇小説です。代表作である「カーミラ」や「ドラキュラ」「ノスフェラトゥ」などが人気を呼び、再び吸血鬼信仰がおこり、ゴシック文化とともに盛り上がりました。現在の吸血鬼はキャラクター化され、「悪」よりも「美」に近い存在に置き換えられ、描かれることが多くなっているようです。